ブレンドコーヒー2種
今時、自家焙煎珈琲店で欠点のある豆の味を隠すためにブレンドを作っている店は無いと思うが、飲んでいらっしゃる方の認識はどうでしょうか。香味の追求のために「わざわざ」混ぜているブレンドコーヒーを楽しむことは、ワンランク上の珈琲道ではないかと思う。そして、香味の追求は製作者側にも実に愉しい作業なのです。
ジリオブレンド:100g 500円
コーヒーの故郷、エチオピアの豆も持ち味は花のようなふくよかさで、後味に特徴があります。赤道を挟んで南側にあるタンザニアの豆は飲んですぐに感じるピリっという爽やかさが持ち味。これを組み合わせて立体的な味を作るという古くからあるブレンド手法に、両者を丸く収めるパプア・ニューギニアのコーヒーをブレンドしました。飲み飽きない味のコーヒーです。
深煎りブレンド:100g 500円
深煎りと名乗ってはいますが、特別に深く焙煎している訳ではありません。苦味に特色のある豆を配合して、複雑な苦味を味わっていただくために作りました。みんなが頭に描く「深煎り」のイメージを表現したコーヒーです。マンデリンのスモーキーのフレーバーと、ブラジルの芳醇な苦味。そして油脂の強い芳香が特徴のコロンビア・スーパーグリーンをブレンドしました。
アフリカ系
コーヒー豆は、もともとアフリカ東部エチオピアのアビシニア高原が原産地です。現在でも最もコーヒーらしい風味に優れたコーヒーは、エチオピア周辺の国々で作られています。
エチオピア・イルガチェフェ
花の香りの後味、と呼ばれる独特の風味。
コーヒーの原産地であるアビシニア高原の高品質珈琲です。
お向かいのイエメンのモカ港から出荷されていたため、「モカ」と呼ばれています。
タンザニア・アデラAA
一般に「キリマンジャロ」の名で知られるコーヒー。
きりっと切れる飲み口で、柑橘の香りと呼ばれる風味を持つ。
中南米系
コーヒーの大消費地アメリカのお膝元で、世界最大の生産量を誇るブラジルや独特の風味を持つグァテマラ、かつて高品質コーヒーの代名詞ともいわれたコロンビアなど個性派のコーヒーが揃っています。しかし、大産地であるがゆえに玉石混淆。試行錯誤の末に辿り着いたセレクトです。
ブラジル・スーパーボイア
多くの人に愛され惜しまれながら生産を終了したトルマリン・コーヒーの後継に、同じ樹上完熟農法のバージングランデ農園のスーパーボイアを選びました。樹上完熟農法ならではのコクと甘みが特徴です。
コロンビア・スーパーグリーン
強い油脂の香りと深い苦味が特徴。豆の油分をあまさず楽しむ抽出法であるフレンチ・プレスをお使いなら一度お試しください。
グァテマラ・アグアブランカ
飲んですぐ感じられる軽い苦味が、後味になってすーっと酸味に変わっていく感じは、この国の珈琲だけの味わいです。
アジア系
インドネシア近辺は、まだ珈琲の産地がイエメン・エチオピアなどの、いわゆる「モカ」しか無かったころモカ交易を独占していたイギリスに対抗してポルトガルが、はじめてアフリカ以外での生産に成功した地であり、高品質コーヒーの伝統的な産地です。
マンデリン SuperGrade Taboo
マンデリンの味の秘密は、珈琲の実から種を取り出す時の発酵法にあります。水槽と天日を併用する中で醸成されるスモーキーな香りがマンデリンの身上なのです。
東ティモール
ポルトガルの植民地だった時代に、ブルマン種を移植して栽培を始めたと言われている。なるほど高品質な珈琲に特有の透明感が感じられる。ナッツの香りも上品。
パプアニューギニア・シグリAA
第一次大戦前後に、こちらもブルマン種を移植して栽培がはじまった地域。土壌が良く、大きく育った豆がブルマンの味を彷彿させる。

美味しい珈琲を選ぶために
そして、珈琲は酸っぱくても苦くても駄目だと思う。
コーヒーという飲料は、味を表現するのが難しい。それはコーヒーの味が「苦い」からです。苦い味は毒物ではないかという警報を脳に送り、我々は恐る恐るその苦味を味わってみることになるからです。その緊張感がコーヒーという飲料の本質的な効能だとも言えますが。
だから、多くの人が、「酸っぱい」か「苦い」かだけでコーヒーの味を判別しています。
しかし、生のコーヒー豆はそのまま食べると、どんな国どんな品種の豆だろうと酸っぱい味がします。焙煎とは焦がす作業ですから、深く焙煎すると苦くなり、やはり国や品種に関係なく苦いものになります。
ちょうど良く焼いた豆は、厭な酸味を感じることもなく、程よい苦味とともに育った土地の土が作り出した風味を感じさせてくれます。この、豆の風味を最もよく引き出す焙煎の具合を「完煎」と呼んでいます。
美味しい完煎のコーヒーを、お楽しみください。
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